2024年05月10日

自宅でもできる?独学でのオーボエの練習と上達法について解説

自宅でもできる?独学でのオーボエの練習と上達法について解説

オーボエは、「世界一難しい楽器」だといわれます。しかしオーボエの美しい響きを聞いて、ぜひ演奏してみたいと考える人は多いでしょう。演奏法を習得するのなら、レッスンに通うか、自宅で独学するかを決めなければいけません。

今回は、オーボエを独学で練習しようとする方へ、この楽器が難しいといわれる理由や、教材の選び方と練習での注意点などをまとめました。基本をマスターした方のために、さらなる上達のポイントも解説しています。

オーボエは難しいけれど独学できる

オーボエを独学で始めようと決める前に、知っておきたいことについてご説明します。

オーボエの独学が難しい理由

オーボエが難しいといわれる大きな理由のひとつに、音程をとるのが困難なことです。オーボエで正確な音を出すために大切なことは、リードと息のコントロールです。しかし、これを独学で習得するのは、簡単なことではありません。

オーボエのリードはとても繊細なため、正しいセットやメンテナンスの仕方すら初心者にはわからないでしょう。またこの楽器では、リードに息を吹き込むときに、独特な口の形をとらなければいけません。これをアンブシュアといいます。人によって口の周囲の筋肉は異なるため、音を出すための正しいアンブシュアを理解するのはなかなか難しいものです。これができないままでは、オーボエの練習が進まない可能性もあります。

独学でオーボエを学ぶ方法

オーボエを独学で習得するなら、教則本だけでなく、動画付きの教材を選ぶと良いでしょう。たとえばDVDのある教習コースなどがおすすめです。DVDがあれば、テクニックを視覚でも覚えられたり、何度でも繰り返して見られたり、正しい音を聞いて確認できたりなどのメリットがあります。またYouTubeにあるレッスン動画を活用することも、オーボエの独学におおいに役に立つでしょう。

 

オーボエを独学するときにかならずすること

独学で楽器を習得しようとすると、つい自己流の練習になってしまうことがよくあります。練習での注意点をまとめました。

アンブシュア練習の継続

オーボエのアンブシュアは、一度習得できたら、それで終わりではありません。できれば毎日、正確な口の形を練習するようにしましょう。なぜなら、口の筋肉は元に戻りやすいものだからです。とくに独学の場合は、口の形が崩れていても、自分では気づきにくいという問題があります。時間がないときは、リードをくわえるだけでも良いので、正確なアンブシュアを忘れないようにすることが大切です。

運指練習の徹底

オーボエを独学で学ぶなら、運指練習は徹底して行う必要があります。ほかの管楽器と比べて、オーボエの運指はかなり複雑だからです。ひとつの音を出すために、複数の指の組み合わせを覚える必要があります。また運指を覚えたとしても、正しくキーを押さえなければオーボエから美しい音は出ません。とくに高音域や低音域の音を出すには、正確な押さえ方が求められます。

初心者であれば、基本の運指を覚えるだけで何か月かかかるでしょう。まずは運指表を見ながら、この基礎練習を繰り返すことが大切です。

 

独学でオーボエを上達させるために大切なこと

オーボエの運指ができるようになったら、上達のスピードを上げてみましょう。そのために必要なことを解説します。

アンブシュアと運指の練習をかねて練習曲にチャレンジする

一通りの基礎ができるようになったら、オーボエ向きの練習曲にチャレンジしてみましょう。ピアノのような鍵盤楽器とは違い、オーボエはキーを押せば思ったとおりの音が出るわけではありません。練習曲を奏でてみることで、アンブシュアと運指が正しくできているかどうかを確認できます。たとえば、オーボエの基礎的なテクニックを使う曲として、次のようなものがあります。オーボエ用に編曲された楽譜を入手して、演奏の中で、ご自分の上達レベルを確認してみてください。

  • ジュリオ・カッチーニ作曲、「アヴェ・マリア」
  • 「星に願いを」、映画『ピノキオ』テーマ曲
  • 「いつか王子様が」、映画『白雪姫』テーマ曲
  • 「海の見える町」、映画『魔女の宅急便』使用曲
  • 「私のお気に入り」、映画『サウンド・オブ・ミュージック』使用曲

たまにプロの講師の意見を聞く

オーボエは独学でも習得できますが、自分の演奏レベルを正確に自己判断するのは難しいものです。できれば、オーボエのプロや上級者に自分の技術を見てもらいましょう。口の筋力が足りていない、リードが合っていない、腹式呼吸ができていないなど、プロは技術上の欠点を的確に指摘できます。こうしたアドバイスがあれば、その後の独学のスピードも上がります。

こうした講師を見つけるには、ご自宅近くのオーボエ教室へ連絡をしてみましょう。近くに教室がない方は、オンラインで相談のできる講師を探してもいいかも知れません。

 

まとめ

今回は、オーボエを独学で習得したい方のために必要なことをまとめました。地道な努力があれば、独学でもオーボエを吹けるようになります。難しい楽器ほど、使いこなせるようになったときの喜びは大きいものです。美しい音色を出せるように、オーボエの練習に日々励みましょう。ただし、専門の講師が、指導する方が上達は速くなります。可能であれば、レッスンへの参加も検討されると良いかも知れません。

管打楽器教室「カンタービレ」では、オーボエ教室、リード通販などを行っています。初心者から音大生の方まで、幅広い生徒様のご希望に合わせたレッスンが特徴です。無料体験レッスンや、楽器のレンタルも行っているため、どなたでもチャレンジしていただけます。まずはお電話やメールにて、お気軽にお問合せください。