2024年06月10日

唯一無二の音色を持つオーボエ!初めて手にするオーボエの選び方を解説

唯一無二の音色を持つオーボエ!初めて手にするオーボエの選び方を解説

オーボエは木管楽器の中でも、唯一無二の音色を持つ素晴らしい楽器のひとつです。しかしオーボエは木管楽器の中でも、とくに取扱いや楽器選びが難しいことで有名です。

今回はそのような素晴らしくも難しいオーボエを、初めて手にしようと考えている方のために解説をします。オーボエの選び方やメーカーについて詳しくご紹介するので、ぜひとも参考にしてみてください。

オーボエの選び方

オーボエは、フランスで誕生した楽器です。長い歴史の中でドイツ式とフランス式という、形式の違うオーボエが存在します。

ドイツ式とフランス式は音色と指使いの違いがあります。ドイツ式はウィーンのプロ奏者に好まれているものです。しかし一般的には、テンポの速い楽曲にも対応しやすい、フランス式の方が広く使用されています。そのため今回は初心者の方に向けた楽器選びとして、フランス式であることを前提に、オーボエの選び方について解説しましょう。

オクターブキイ操作での選び方

オーボエにはセミオートマティック、フルオートマティックというふたつの種類のシステムが存在します。オクターブキイの操作に違いがあります。それぞれのシステムは、セミオートマティックは第1と第2オクターブキイを操作する必要があり、替え指の柔軟性の高さが特徴です。

フルオートマティックは第2オクターブレバーが存在せず、操作が容易です。その反面調整が難しいという特徴もあります。初心者の方は、操作性もよいセミオートマティックを使用された方がよいでしょう。

素材の違いでのオーボエの選び方

オーボエは、天然木で作られた木管楽器ですが、その素材にも違いがあります。最もポピュラーなものは、グラナディルという木材です。オーボエの見た目は黒い管体が多く一般的です。その黒いオーボエがグラナディルで作られているものとなります。グラナディル製のオーボエは、音が遠くまで飛ぶという長所があるのです。

グラナディル以外にもローズウッドという、茶色の木材で作られたオーボエもあります。ローズウッド製のオーボエは、やわらかくまとまりのよい音が特徴です。ただローズウッドは材質がやわらかく、温度や湿度の影響を受けやすいため、グラナディルのものより丁寧なメンテナンスが必要になります。

この他にも最近は、一部樹脂製のオーボエも存在しております。初心者に取扱いやすいオーボエも増えているのです。さまざまなオーボエを実際に手にして、素材の確認をすることも大切です。

 

オーボエ主要メーカー

オーボエを選ぶ際は、メーカーを参考に選ぶのもひとつの方法といえるでしょう。現在オーボエには、さまざまなメーカーがあり、メーカーによって音色も違います。今回すべてのメーカーを紹介するには数が多いため、一部の主要メーカーについて紹介しましょう。

ヤマハ

ヤマハは国内メーカーとして、誰しもが知っている楽器メーカーでしょう。ヤマハのオーボエは、全工程を職人が手作業で作っており、均一で安定した音の響きが特徴です。また他の有名メーカーに比べると価格が抑えられています。そして国内メーカーならではの日本人に合った設計になっており、国内を中心とした人気のメーカーとなっています。

マリゴ

マリゴはオーボエの世界3大メーカーのひとつといわれる、フランスのオーボエブランドです。1935年からの木管楽器製造の長い歴史を持つブランドです。1981年からは、オーボエとクラリネットを専門に扱っています。伝統的なスタイルを大切にする専門メーカーだけあって、多くのオーボエ奏者から支持される人気メーカーです。

ロレー

ロレーも世界3大メーカーのひとつで、1881年から100年以上の歴史あるフランスのオーボエブランドです。伝統的でありながらも革新的な技術も融合されたロレーのオーボエは、はっきりとした重厚感のある音色が特徴といえます。長年世界中の奏者に愛用されている実績がある、老舗の名門メーカーといえるでしょう。

リグータ

リグータは1922年に創業された、フランスのオーボエブランドです。リグータも世界3大メーカーのひとつとなります。多くのプロオーボエ奏者もうならせた名器を、親子3代に渡って輩出している名門メーカーです。リグータはオーボエの神様として名高い、ハインツ・ホリガー氏が愛用していることでも有名なメーカーとなっています。

ビュッフェクランポン

ビュッフェクランポンは、クラリネットやオーボエを製作するフランス発祥のブランドです。樹脂加工した管体や、人間工学に基づいたモデルを輩出するなども特徴です。伝統と最新技術の融合をした先進的なオーボエの製作も行っています。初心者でも安心して使用できる、世界的なオーボエメーカーのひとつといえるでしょう。

 

プロに選んでもらうのが最善

ここまでさまざまな選び方について解説しました。適切なオーボエを選ぶのは初心者には、大変難しいのが現実です。そうというのもオーボエは同じメーカーの同じ型番のものであっても、1本ずつすべて音が違います。

そのため初めてのオーボエを選ぶ際は、楽器店の専門の店員や音楽スクールの講師など、オーボエのプロに選んでもらうのが一番失敗の少ない選び方です。オーボエは決して安くない楽器です。失敗しないためにも楽器店やスクールのプロに一声かけて、自分のレベルにあったオーボエを選んでもらいましょう。

 

まとめ

オーボエを選ぶのは非常に難しく大変なことです。今回紹介した方法を参考に、下調べを行って理想のオーボエ像を描いていきましょう。

「カンタービレ」では、初心者のオーボエ選びのお手伝いをいたします。楽器レンタルのサービスも提供していますので、レッスン初期はレンタルも利用可能です。慣れたころに一緒に愛器選びを行えます。すべてのメーカーに対応したオーボエ選びのお手伝いが可能ですので、ぜひともお気軽にご相談ください。